最近、銀行で「口座維持手数料」が導入されるというニュースが報じられ、ツイッターでもトレンド入りするなどかなりの話題となりました。
しかし、この「口座維持手数料」とは一体どんなものなのでしょうか?
なんだかニュースを見る限り、銀行にお金を預けたくない・・・と思ってしまいそうな印象ですが、今回は口座維持手数料に関する情報を詳しく解説!
いつから開始されるのか、そして免除や回避できる方法はあるのか・・・など口座維持手数料への疑問を一つずつ解明していきます!
日銀のマイナス金利の影響で銀行は口座維持手数料を検討中!?
先日、銀行が口座維持手数料の導入を検討中とのニュースが報じられ、ツイッターをはじめ様々な場所で話題騒然となりました。
そもそも、なぜ銀行が口座維持手数料の導入を検討するようになったのか。
その原因となったのが、日銀のマイナス金利の影響からなのです。
実は、日銀は2016年に民間銀行が日銀に預ける預金金利をマイナスにするという金利政策を実施。
それによって、民間銀行は経営が苦しくなったと言われています。
その中でも、特に地方銀行にはかなりの影響を及ぼしており、今回口座維持手数料の導入を検討するきっかけとなったのです。
しかも、今後このマイナス金利は拡大する可能性もあるとのことなので、銀行も相当苦しくなるのではないでしょうか?
しかし、だからといって私たちが口座を維持するための手数料を払わないといけなくなるというのは、「ちょっと待ってよ」となっちゃいますよね。
今のところはまだ検討段階ですが、今後私たちがこの口座維持手数料を払わないといけなくなる日も、近いかもしれません。
銀行の口座維持手数料とは?
「口座維持手数料」のニュースに憤慨する人々が多い中、そもそも口座維持手数料って何なの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
私もこのニュースを見た時、「え!?嘘でしょ?」と思った一方で、どんな手数料なのとちょっと疑問でした(笑)
そこで、どういった手数料なのか詳しく調査しわかったのは、この口座維持手数料とは名前の通り【銀行口座を維持し管理するための手数料】。
つまり、簡単に言えば預金の”保管料”といったところですね。
国内の銀行は、データを管理したり通帳の印紙税など、一つの口座に対して年間で2,000円~3,000円の費用がかかっています。
そんな中、日銀のマイナス金利で銀行は収益を得られず経営が厳しくなっているため、銀行側はこの費用の一部を私たち預金者から徴収しようか・・・と考えているわけです。
確かに銀行もこのまま経営困難が続くとなると、こうした口座維持手数料の導入を検討せざるを得ないというのもわかります。
ですが、預ける側の私たちにとっては、手数料を払ってまで預金したいとは正直思えません。
これを機に”銀行離れ”する人も、もしかしたら多くなるのではないでしょうか?
銀行の口座維持手数料、いつから開始されるの?
では、この口座維持手数料が一体いつから銀行で導入されるのか・・・。
手数料を支払う私たちにとっては、いつからこのシステムになるのかが非常に気になるところですよね。
しかし、今の段階ではまだ導入を検討しているといったところなので、明確な開始時期というのは決定していません。
恐らく各銀行が導入時期について、いつがいいのか探っている状況なのだと思います。
しかし、三井住友信託銀行の橋本勝社長は口座維持手数料の導入に対し「マイナス金利が拡大されたら実施を検討する」と言及。
そして、その後日銀もコメントを発表しており「2020年頃まで現在の低金利を維持」と語っています。
ですので、恐らくですが早ければ2020年春あたりには口座維持手数料の導入が実施されるのではないでしょうか?
消費税も増税されましたし、今のタイミングで銀行の口座維持手数料まで払わないといけないことになると、利用者からも相当バッシングを受けそうな気がしますね。
銀行の口座維持手数料を免除、回避する方法はある?
銀行が口座維持手数料の導入を実施した際、必ずしも全員が手数料を払わないといけないのでしょうか?
免除・回避する方法があるのであれば、知りたいですよね?
海外では、この口座維持手数料というのはごく当たり前にある一般的な手数料。
ですが、その手数料が無料になる条件も設けられています。
したがって、恐らく日本の銀行も口座維持手数料を免除できる条件を作るのではないでしょうか。
ちなみに、海外の場合は・・・
- 一定以上の預金残高がある(10万円以上など)
- 入金額が一定以上ある(給与受け取りなど)
この条件をクリアした人は口座維持手数料を免除・回避できるようになっているようです。
日本の銀行もこういった条件を設定する可能性があるので、現在放置している口座、休眠口座がある場合は早めに解約しておいた方がよさそうですね。
銀行の口座維持手数料、海外では常識?
口座維持手数料という言葉を初めて耳にした、目にしたという方は多くいることだと思います。
そんなあまり馴染みのない口座維持手数料ですが、先ほども少し触れた通り、実は海外では常識なことでごく当たり前のこと。
アメリカやフランスでは、口座維持手数料を口座開設の条件にしている銀行も多いようですよ。
ちなみに、イギリスではこれまでの日本と同じく口座維持手数料は発生せず、おまけに他の銀行へ振り込んでも無料、しかもATM手数料もかからないというから驚き!
イギリス、羨ましすぎますよね(笑)
話を戻しますが、アメリカではほとんどの銀行で口座維持手数料が当たり前のように発生しますが、アメリカの「US bank」という銀行のEasychecking口座では、毎月1,000ドル以上が入金されていれば、口座維持手数料は無料となります。
ですので、毎月給与が振り込まれるのをこの銀行の口座に設定していれば、口座維持手数料をとられないわけです。
他の銀行でも、US bankと同様、条件をクリアすれば口座維持手数料が無料。
これは、アメリカだけではなくヨーロッパでも同じケースが多いです。
なので、日本ももし近い将来、口座維持手数料が導入されたとしても、こういった無料になるような条件を設定する可能性は高いのではないでしょうか?
まとめ
現在、日本の大手銀行が導入を検討しているという「口座維持手数料」。
今回は疑問に思う点が多いこの口座維持手数料についてご紹介してみましたが、どういった手数料なのかおわかりになりましたでしょうか?
今後、間違いなく口座維持手数料の導入は行われると言われていますが、恐らく無料となる条件も作られるのではないかと思いますので、条件次第では口座維持手数料を支払わずに済む可能性もあります。
まだ検討段階で詳細は明らかになっていないため何とも言えませんが、今後の発表を待つしかありませんね!