ドーピング問題で大きく揺れている女子フィギュアのワリエワ。
競技後にはコーチから厳しく叱責され号泣するなど、ワリエワの精神面も心配されていますが、ファンにとっては「ワリエワが次回のオリンピックに出場できるのか?」も気になるところですよね。
騒動後初となるインスタグラムへの投稿では、現役続行の意思を示しコーチへの感謝の気持ちも綴るなど前向きな姿を見せていましたが、次回のオリンピックに出場してまたワリエワの美しい演技を見ることは叶うのでしょうか!?
そこで今回は、今騒動の渦中にいるワリエワは次回のオリンピックに出場するのか、またオリンピックに出場できるのかどうか・・・今出ている様々な情報をもとに今後のワリエワについて語っていきたいと思います!
ワリエワ、次回のオリンピックには出場する?
今回の北京オリンピックは、次から次へと問題が浮上しまさに「波乱続きのオリンピック」となりましたね。
今までこれほど問題の多いオリンピックってあっただろうか・・・?
そんな風に感じる方もきっと多いことでしょう。
なかでも、今回の北京オリンピックで最も大きな問題となったのが、女子フィギュア・ワリエワのドーピング違反。
問題解決とならぬまま演技を行ったこともあり、ワリエワは転倒などミスを連発し4位という結果に終わってしまいました。
これだけでもきっとワリエワにとっては相当堪えたのではないかと思いますが、それに追い打ちをかけるようにワリエワのコーチが
と厳しく叱責・・・。
両手で顔を覆い大号泣するワリエワの姿は、見ているこちらも苦しいものがありましたよね。
初めて出場したオリンピックが、まさに悲劇のオリンピックと化してしまったワリエワ。
もしかしたらこのまま立ち直ることができないんじゃないか・・・。
そう思っていた矢先、ワリエワが2月21日にインスタグラムを更新。
ワリエワが投稿したインスタグラムには、コーチ陣、支えてくれる家族や友人、ファンに対する感謝の気持ちが綴られており、最後には「その人たちのためにスケートをする」という”現役続行”ともとれるコメントを行っています。
15歳ということもあり精神面が心配されていたワリエワですが、こんなコメントができるなんて本当に素晴らしいですよね。
叱責されたコーチに対する感謝やこれからも現役で頑張るという前向きなメッセージを見る限り、次回のオリンピックに向けてワリエワは気持ちを切り替えていこうと思っているのかもしれません。
ワリエワ自身、次回のオリンピック出場に関する言及は行っていないので本意はわかりませんが、ワリエワはまだ15歳ですし、次のオリンピックのチャンスも十分あると私は思います。
このように、ネット上でも次回オリンピック出場に対するワリエワへの期待の声も高まっています!
今回、初めて出場したオリンピックは悲劇で終わってしまったものの、氷上を華麗にジャンプするワリエワの姿が見たいという方は、日本だけでなく世界でもきっとたくさんいるはず。
ですので、ワリエワにはぜひ次回のオリンピック出場を目指して頑張って行ってほしいなと思います。
ロシアのフィギュア出場選手、オリンピックはほぼ1回?
「金メダルは確実」「強すぎてライバルたちを絶望させる」など、圧倒的な実力を持つワリエワ。
だからこそ、次回オリンピックへの出場にも期待の声が高まるわけですが、いろいろ調べてみるとワリエワが次回のオリンピックに出場できない可能性もどうやらあるようです。
というのも、過去にオリンピックに出場してきたロシアのフィギュア選手は、ほとんどが1回の出場で終わっているから!
”最強ロシア”そう呼ばれるだけあり、ロシアはまさにフィギュア大国。
オリンピックでは毎回圧倒的な実力を持つ選手が出てきますが、実はロシアのフィギュア選手は選手生命が短く”4年持たない”とも言われています。
1日12時間というハードトレーニングで、少女たちは相当疲弊するのでしょう。選手生命は皆短い。14年のソチ五輪で団体金メダルを獲得したユリア・リプニツカヤは、拒食症などに悩まされ19歳で引退。ザギトワやメドベージェワも、五輪に出場したのは18年の平昌大会の1度だけです」
出展:フライデーデジタル
これを見てわかる通り、ロシアのフィギュア選手は若い世代交代が当たり前のように行われています。
特にザギトワなんかは19歳という若さで今季の強化指定メンバーから外されていますからね。
ロシア選手の実力はみんな高いはずなのに、なぜオリンピックへの出場が1回で終わってしまうのでしょうか・・・?
上記では「1日12時間のハードトレーニングで疲弊している」とありましたが、ワリエワに叱責していたあの怖いコーチを見ると、耐えられず辞めてしまう選手も多いのかもしれませんね・・・。
この件に関してはTwitterでも疑問の声が上がっており、こうした過去の事例からワリエワが次回のオリンピックに出場するのは無理ではないかと考えている人も結構多いようです。
ロシア選手の選手生命は短い。
過去のオリンピックに出場しているロシア選手の顔ぶれを見ても、これは明らかなこと。
それにしても、気になるのはTwitterでも挙げられている『選手を使い捨て』という言葉!
ロシアのフィギュア界では今「選手の若年化」が問題視されており、今回ワリエワのドーピング騒動でさらにその問題にも注目が集まっていますが、もし仮にこの”選手の使い捨て”が意図的に行われているとしたら非常に許しがたいことですし、選手を何だと思ってるんだという話ですよね。
しかし、これまでのオリンピックを振り返ってみてもわかる通り、ロシアのフィギュア選手はほとんど毎回入れ替わっている状態。
そう考えると、ワリエワが次回のオリンピックに出場できるのかは正直厳しいところがあるかもしれません。
練習場は工場、選手は材料・・・ひどすぎる
ロシアのフィギュア選手は短命で4年続かない。
そのため、オリンピックも1回出場で終わってしまう・・・
そんなことが繰り返されているロシアのフィギュア界ですが、一体なぜこんなことになっているのか?
ネット上ではこの『使い捨て社会』に対し様々な疑問の声が上がっていますが、この原因はワリエワを叱責したあのコーチにあるのではないか?
そういった噂もあるようです。
ワリエワのコーチをしているエテリ・トゥトベリーゼは、これまで実力のある10代の若い選手たちを数多く輩出しておりその選手の中にはメダル保持者も複数人います。
しかし、その分指導は相当厳しいとも言われておりエテリコーチは「鉄の女」などとも呼ばれています。
まぁ、もちろんオリンピックを目指すのは並大抵なことではありませんので、コーチとして厳しい指導を行うのは当然。
ですが、ワリエワらを指導するエテリコーチは指導が厳しいというだけではありません。
「指導は容赦ありません。モスクワ市内の『サンボ70』という施設で、寮生活を送る少女たちを早朝から教育。練習場を『工場』、選手を『材料』と呼び、ミスした生徒を大声で叱責するんです。『失敗するのが好きなの? なら、転倒するのを手伝ってあげるわ』『荷物をまとめて故郷に帰りなさい!』とね。
出展:フライデーデジタル
今回、ワリエワがミスを連発し4位となった際、エテリコーチは戻ってきたワリエワに対し叱責したことで批判的な声が相次いでいますが、まさか練習場を「工場」選手を「材料」と呼んでいるだなんて・・・
これってひどすぎませんか!?
確かにエテリコーチの指導力が高いからこそ、オリンピックへの出場そしてメダルを獲得しているのだと思いますが、だからといって選手を物扱いしていいというわけではありませんよね。
といった指導も行っているそうで、なかにはこの指導方法について「虐待」という声も上がっているのだとか・・・。
まぁ、ワリエワを叱責するシーンを見て怖いコーチとは思っていましたが、もうここまでくるとホラーといえるレベルです。
さらにエテリコーチは過去に
なんていう発言も行っており、実際エテリコーチが指導する選手たちはみんな若くして引退しているのだとか。
こうしたエテリコーチのもとで指導を受けているとワリエワですから、もしかしたら次回のオリンピックは出場どころか、オリンピックを迎える前に引退という事態になってしまうかもしれませんね・・・。
サンボ70には沢山の未来ある若年選手が大量に所属
エテリコーチのもとで指導を受けている選手は使い捨て状態になっている・・・
こうした事実からも、次回オリンピック出場はないのでは?
そう心配する声も上がっているワリエワ。
そんなワリエワが所属しているロシアの強豪クラブ「サンボ70」には、現在多くの未来ある選手が所属しています。
- モリス・クヴィテラシヴィリ
- ダニエル・サムソノフ
- エフゲニア・メドベージェワ
- アリーナ・ザギトワ
- アンナ・シェルバコワ
- アレクサンドラ・トゥルソワ
- アリョーナ・コストルナヤ
- マイア・フロミフ
- カミラ・ワリエワ
- ダリア・ウサチョワ
- アリョーナ・カニシェワ
- ソフィア・アカチエワ
これまでサンボ70が輩出したメダリストは数多く、平昌オリンピック金メダリストのザギトワ、そして今回北京オリンピックで金・銀を獲得したシェルバコワとトゥルソワもエテリコーチが指導する「サンボ70」の所属選手。
ワリエワも今回ドーピング問題がなければ確実にメダルを獲得していたのではないかと思います。
そんな、超強豪と言えるサンボ70の所属選手ですが、恐らく次回のオリンピックもこの中から新たな顔として出場する選手もいることでしょう。
エテリコーチの指導方法には疑問の声もありますが、オリンピック選手を多く輩出しているのは事実。
指導が厳しく辞めていく門下生もたくさんいる中、エテリコーチのもとでもう一度やりたいと戻ってくる選手もいると言います。
実際、メドベージェワや北京オリンピック銀メダリストのトゥルソワも過酷な指導に耐え切れず一度サンボ70を辞めているものの、エテリコーチのもとに帰ってきていますから、やはり実力を伸ばすという意味では選手たちもエテリコーチに厚い信頼を寄せているのかもしれませんね。
次回のオリンピックではこの中から新星が生まれるのか、はたまた使い捨てと言われるこの現状を変えてワリエワが出場するのか・・・?
そのあたりはまだわかりませんが、エテリコーチ率いるサンボ70の選手たちが女子フィギュアのトップに立つ可能性はかなり高そうです。
次回のオリンピック、ワリエワの出場は厳しいかも?
「次回のオリンピックもワリエワに出場してほしい!」
こうした声が多く上がっていますが、先ほどもお伝えした通りロシアの歴代フィギュア選手を振り返るとこれまでオリンピックへの出場はほぼ1回のみ。
また、エテリコーチは「選手は材料」などと発言しており、まさに選手たちは”使い捨て状態”と言えます。
こうした過去の事例から考えると、やはりワリエワが次回のオリンピックに出場するのは厳しいのでは?
そんな風にも感じてしまいますが、まだ希望はあります。
というのも、今回の北京オリンピックで起きたワリエワのドーピング問題で以前から指摘されていた「出場年齢制限の引き上げ」が議論されており、国際スケート連合(ISU)は15歳から17歳に引き上げることを検討しているらしいのです!
もし、年齢制限が引き上げとなれば、ロシアの若い選手たちはオリンピックへの出場ができなくなってしまいますよね。
4年後のオリンピックではワリエワは19歳になっていますから、この年齢制限の引き上げが決定になればワリエワが次回のオリンピックに出場するチャンスもめぐってくるのではないでしょうか?
今回の北京オリンピックはまさに悪夢となってしまったワリエワ。
ドーピング問題はまだ解決していませんが、1日でも早くこの問題をクリアにして、次回のオリンピックで活躍してほしいですね。
まとめ
今回は、ドーピング違反問題で波紋を呼んだワリエワが次回のオリンピックに出場するのかどうか?
を様々な点から考えてみました!
ワリエワ自身は現役続行する意向を示しており、今後もスケートを続けていくと前向きな発言を行っていますので、次回のオリンピック出場も視野に入れてるのではないかと思います。
しかし、ロシアは選手生命が短く使い捨て状態になっていること、エテリコーチから材料と呼ばれるなど、いろいろ根深い問題があるのも事実。
現段階では次回のオリンピック出場は厳しい可能性の方が高そうですが、今回のオリンピックが悲劇となってしまっただけに、ワリエワにはもう一度オリンピックの舞台に立ち演技をしてもらいたいですね。